freeeとMF以外のクラウド会計ソフトはどうなのか
増えてきたクラウドサービス
クラウドサービスを選択できるソフトウェアは増えてきており、追加料金を払うことでクラウド移行できるものも多くあります。オンラインバンクとの同期、仕訳推定機能も兼ね備えており、その意味ではシェアの大半を占める上記2社と大差がありません。
設計思想の違いが大きい
クラウド化すると、オンラインバンクは勿論、他のソフトウェアサービスとの連携がしやすくなりfreeeやマネーフォワードは基本的に仕訳を手入力しないことを意図しています。しかし、クラウド版を追加で出した従来の会計ソフトは、あくまでも従来通り手入力を前提としてUIを構築しており、ここを変えることが出来ておりません。過去からの顧客の声もあるのでしょう。
よって、手入力を想定したUIなのにクラウド化されているので、通信に時間がかかりレスポンスが悪く手入力しづらい、ということになってしまい、ちぐはぐな印象がぬぐえません。freeeがオフライン版のfreeeを出したと考えて見ると分かりやすいかもしれません。
オフラインやオンプレミス型とクラウド型が同じUIでは駄目
オフラインやオンプレミス型は、通信時間がほぼ無いため反応が早く大量の手入力をすることに適しています。そして、手入力しやすいUIがあります。このようなソフトウェアが同じUIでクラウド版を出したとしても、使用に耐えうるものではないと感じます。
会計ソフトウェアメーカーとして歴史があるベンダーが発売しているクラウド型会計ソフトは得てしてこのような印象があり、個人的にはあまりお勧めできるものではないと思っております。
個人事業主ならオフラインの弥生会計がオススメ
個人事業主には特に弥生会計がオススメです。選ばれ続けてきた歴史あるソフトウェアであり、非常に洗礼されたUIを持っており、全て手入力で仕上げるなら非常に適しています。何より、SaaS型のソフトウェアと異なり、法人ごとの課金ではないためコスト面でもメリットがあります。
対して、ある程度の規模に達した法人で経理スタッフが複数いる場合等はオフライン型の弥生会計では運用が困難ですし、クラウド型の弥生会計は、前述の理由によりあまりお勧めできないと考えております。オンプレミス型の弥生会計か、freeeやMFへの移行をお勧めすることが多くあります。